発酵にんじんとグルテンフリーミックスで焼く、シュトーレン風キャロットケーキ。
12月に楽しみたい、シュトーレン。シュトーレンとキャロットケーキのハイブリットレシピは書籍でも紹介していますが、この冬さらにレシピを進化させました。
グルテンフリーミックスでカンタンに。発酵にんじんでスペシャルに。型もいらないので、お菓子作りに慣れないひとにもおすすめ。クリスマス気分満点のキャロットシュトーレンを手軽に焼きましょう!
キャロットシュトーレンの作り方
STEP1-発酵にんじんを作る
材料(作りやすい量)
□にんじん(皮ごと) 150g
□乾燥米こうじ 50g
□浄水 70g
□ラム酒 30g
□甘栗 30g
□レーズン 30g
□塩 2g
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- ミキサーににんじん、米こうじ、浄水、ラム酒、塩を入れて、よく撹拌させる。(にんじんの水分量や、使う麹のタイプに合わせてお水の量が足りないようであれば、大さじ1ずつ、増やす。(ミキサーやブレンダーがなければすりおろしにんじんでもOK)
- 1を耐熱容器に移し、レーズン、甘栗を加えて混ぜる。
- 炊飯器で6〜8時間ほど発酵させる。
炊飯器の中に2をセットし、炊飯器の蓋を開けたまま「保温モード」で6~8時間ほど発酵させる。(ヨーグルトメーカーや発酵調理器は55~60℃で同時間発酵させる)(ガラス瓶の代わりの耐熱タッパーや保存袋でもOK)
- 発酵にんじんの出来上がり。
8時間ほど発酵させ、少量味見をし、ジャムのようなしっかりとした甘みを感じたら完成。(アルコールが入っているので注意)冷蔵庫にて5日ほど保存可能。
発酵にんじんが出来上がったら、いよいよシュトーレンづくりへ!
STEP2-キャロットシュトーレンを焼く
材料生地 ●発酵にんじん 200g ●グルテンフリーミックス 150g ●バター(細かくパウダー状に刻む)50g ●シナモン(好みで)小さじ1 + 仕上げ ●バター 20g ●粉砂糖 適量 |
下準備:オーブンは180度に予熱する。
①バターを湯煎で溶かす。
耐熱ガラスボウルにバター50gを入れて、湯煎で溶かします。プラントベースで作るならココナッツオイルでも代用可能OK。
②発酵ラムレーズンにんじん200gを加え、混ぜる。
1に、発酵ラムレーズンにんじんを200g加えて、ゴムベラでよく混ぜます。甘栗が潰れないように。
③グルテンフリーミックス150gを加え、混ぜる。
2にグルテンフリーミックスを200g加え、ゴムベラでさっくりと混ぜます。
このくらいの固さが目安です。ゆるい場合はミックスを少しずつ足します。
④天板の上で形を整える
オーブンシートを敷いた天板の上に、生地を広げ、形を整えます。生地を手で触りすぎないこと、パンのようにこねないことがポイントです。生地に触れる回数をなるべく少なくパパっと整形します。
シートごと、パタンと生地を折って、シートの上からめん棒で押し、真ん中に膨らみを持たせます。
こんな感じで、さあ、焼こう!
⑤180度のオーブンで35分ほど焼く
35分でこんがり焼けました。生地の形で熱の入り方も変わってくるので、オーブンの時間は調整してくださいね。
焼ける少し前に、バター20gほどを湯煎で溶かし、溶かしバターを用意しておきましょう。
⑥熱いうちに溶かしバターを塗る。
焼き立てのうちにハケで溶かしバターを塗ります。
(ハケが行方不明になってしまった急遽スプーンで回しかけています。ハケで塗った方が生地の奥までじわっと染み込みます!)
⑦粉砂糖をふりかける
茶漉しを使って、粉糖をパラパラと振りかけます。
⑧網の上で冷ます
⑨よく冷めてから、包丁で薄く切る。
鮮やかなにんじん色に、マロンの断面がうれしい!キャロットシュトーレンの出来上がり。
さっそくお味見。さっくり、ビスケットのような食感。からの、にんじんとバターでしっとり。
発酵にんじんの複雑な味わいに、ラムの香り。クリスマス気分、いっぱい、キャロットケーキ愛もいっぱい。出来立てよりも翌日の方がさらにしっとりとおいしくなります。
バターはフランスのお土産のオーガニックグラスフェッドバターを使って、ちょっと贅沢な12月のスペシャルレシピ。
日持ちはしないのでお早めに
にんじんが入っているので、一般的なシュトーレンより日持ちはしないのでご注意を。保存はラップに包んで日の当たらないところか、冷蔵庫の野菜室で、5日ほどが目安です。
クリスマスまでにあと3回焼きたい!とおもえるおいしさと手軽さ。
本場のシュトーレンはパン生地を発酵させて作るのでパン作り初心者にはちょっとハードルが高いけれど、このレシピなら生地の発酵は不要、粉も混ぜなくて良いのでお手軽。でもにんじんは発酵させているので芳醇で本格的な味わいを楽しめる、いいとこどりなレシピ。
次はプラントベースで、ココナッツオイルで焼いてみよう。ナッツと干し芋を入れて、具沢山にしちゃおうかな。冷蔵庫でハンパに残っているナッツやドライフルーツ、色々詰め込もうと企んでいる。シュトーレンを作るときも鍋を作るときも、思考回路はほぼ同じ。相変わらず食べ物のことばかり考える、忙しい師走です。urara