栗しごと2024、始まる。
涼しい9月はもうやってこないのか?長くなってしまった夏を受け入れたられず、残暑に疲弊する9月。でも、ひとつ嬉しいこと。今年は栗が豊作だ!
大きくて、立派な栗。手のひらでコロンと輝く宝石みたい。
この秋は栗しごとに夢中。9月だけで何キロの栗をむいたことか。一つのことに夢中になると止められない性分。
しつこく栗仕事を重ねるなかで、アイディアが浮かびました。ぞんぶんに栗を楽しみたい!だけど、お砂糖は控えたい!そんな私のわがままを叶える、ちょっと新しい栗の食べ方。
お砂糖なしで甘い!「発酵栗餡」
ぽってり、やさしい甘さの栗のあんこ。
発酵栗あん、材料はたったこれだけ。
材料は、生栗と麹のみ。(途中アク抜きで重曹を使います)素材はとてもシンプル。栗本来の自然な味わいを感じるおいしさ。
麹の魔法で作る発酵栗を味わって。
発酵栗をつぶ餡と、こし餡で。手間暇かけた渋皮煮もそえて。おうちだからこそ楽しめる贅沢な一皿。
豆腐クリームと合わせて、「発酵モンブラン」。
乳製品のおいしさに頼らずに、プラントベースで栗を味わいたい気分のヘルシーなモンブラン。豆腐とデーツのVeganクリームにはバニラビーンズを使って、豆腐のにおいも気にならず、とってもリッチなおいしさに。
裏漉しをして、もっと本格的な味わいに。
栗餡を裏漉ししたら、モンブラン金口をつけて、絞り器でにゅるっと。
この季節だけのお楽しみ。でも1年に数回しか絞らないので、なかなか上達しない。
渋皮煮をどーんとのせて、完成!植物性でノンオイルでも、モンブランはおいしくできる!そんな確信を持てる、うれしいおいしさ。
イガに包まれた栗が、長〜い道のりを経て、この家にたどりつき、私と娘たちの胃袋に運ばれる。
その道のりってとってもRomanticだなと、うっとり。栗の美しさに毎度、惚れ惚れ。やっぱり栗は、特別な季節のめぐみ。
目分量でおおらかに焼いた、栗のパウンド。
渋皮煮の煮汁で焼いた、パウンドケーキ。 良い子はマネしないでね、の必殺目分量焼き。
料理家としてちゃんとレシピを起こさなきゃと研究しながらも、息抜きに焼きたくなるのが、ざっくりケーキ。
想像よりも、おいしくできた。よし、だんだん、栗の声が聞こえるようになってきたぞ。この秋の栗修行、まだまだ続きます。
発酵栗餡のレシピ、制作中。どうぞお楽しみに。
発酵栗餡のレシピをみなさんにシェアしたく、ブラッシュアップをする毎日。細かなディテールで検証したいことが次々と現れてしまい、レシピが完成しない。一筋縄ではいかない、さすが、栗。
でも、たくさんの人に作って欲しいおいしさ、作りやすいレシピにできたらと思います。栗の季節が終わってしまう前に・・・。どうぞ、お楽しみに!urara