ニューサマーオレンジの季節 / column

ニューサマーオレンジの季節 / column

伊豆から連れて帰ってきたマーガレットは、今日もまだ元気。東京で買う花の何倍も、生命力を感じる。

たくさん買い込んだニューサマーオレンジ、そのうち2つは、皮ごとココナッツシュガーに漬け込んで。

常温で三日ほど軽く発酵、皮がしんなりと柔らかくなったきた。柑橘のケーキは、ふつう、皮を使わずに、果汁で作るレシピが多いけれど、私はふつうじゃないケーキを焼きたい。無農薬だもの、皮ごとケーキに挑戦しよう。さあ、今日も実験スタート!

粉はスペシャルグルテンフリーミックス。米粉、オーツ粉、片栗粉、蕎麦粉も少し。そしてベーキングパウダーに重曹も。余っていた粉類を混ぜただけ・・?のエコレシピ。でも、こうやっていろんな粉を混ぜ合わせると、味も食感も複雑に美味しくなるのです。

サマーオレンジ、ココナッツシュガー、オリーブオイル、塩レモン、アップルビネガーも少し。全てをフードプロセッサーでペーストにしたら粉類と合わせます。

この茶色はココナッツシュガーの色。ココナッツシュガーは低GIで血糖値が上がりにく、ヘルシー。

生地が固めなので、豆乳を少しづつ足して、調整します。今日は計量せずに、目分量で感覚で焼いています。

パウンド型に流し込んだら、170度で50分。いつもより弱めのオーブンで、少し長めに焼こう。

ちょっと硬めな焼き上がり。膨らみはあえて抑えて、ギュッと四角いブロックな形に焼き上げたあ。

なぜなら、仕上げに、このクリームを塗りたかったから。

ハワイで買ってきた、ヴィーガンクリームチーズ。ココナッツオイルベースで甘味はなし、塩気はちょっと強めなタイプ。

ケーキがよく冷めてから、お化粧します。誰かにあげるなら、お砂糖を混ぜたいところけれど、今日は自分のためだけに焼くので、ノンシュガー。素朴でいいのだ。

 薄めにスライスしたら、コントラストがきれい。

ほろっとした生地に、硬めのフロスティングがいいバランス。ニューサマーの皮の存在感は無くなって、生地に一体化して嫌な感じは全然しない。プラントベースならではのスっとした味わいの中、オレンジの香り、際立つ。しみじみと、おいしいな。

皮を醗酵させてからケーキに混ぜ込むという、少々ワイルドでマニアックなこのレシピは、来年の私へのお手紙。ニューサマーの季節が来るごとに、またこのレシピを進化させよう。

柑橘が終わる、初夏のはじまり。低気圧にメンタルを揺さぶられながら、食いしん坊をパワーに、今日もなんとか生きてます。明日の朝のケーキが楽しみ、それだけで生きる理由には十分なはずなのに、欲張りすぎたり焦ったり、お疲れ気味なこの頃。6月は一番落ち込みやすい季節みたいです。ネガティブは季節や気圧のせいにして、明日も美味しく、バランスとりましょう。urara

 

 

 

 

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