5月のKitchen Notebook

5月のKitchen Notebook

思いつくまま、野菜を刻む5月のキッチン。野菜のレシピメモと、バースデーケーキ。

4月の新刊の発売から、息つく暇もなく。気づいたら、ゴールデンウィーク。ひさしぶりに田舎の伊豆キッチンにやってきた。

 東京でへとへとになっても、田舎にきて、野菜を手に取ると、不思議と料理したいワクワクが満ち溢れてくる。やっぱりここが、私のパワースポット。

何を作るかは考えない。思いつくまま野菜を手に取り、とりあえず、キッチンで野菜洗って、刻み出そう。刻みながら何を食べたいか、思い浮かんでくるから。

 パセリの緑のまぶしさ。とにもかくにも、無心で細かく刻んで微塵切りにしておこう。

久しぶりに見つけたレア野菜の「ヤーコン」。

ヤーコンはマフィンにぴったりの芋なのでマフィンにしようかな?と悩みつつ

みずみずしい芋肌を感じて、生のままサラダにしようと決める。

ヤーコンと甘夏のサラダ

皮を剥いて、しりしり。ヤーコンは変色が早いので、すぐにりんご酢であえる。甘夏の果汁と、塩もほんの少し。

油はいらない。さっぱり箸休めの出来あがり。

お次は、宝石のようなグリーンピース。ぴかぴかの豆に見惚れながら、軽く下茹でする。塩はほんの少し。ここはやっぱり、豆ご飯を作りたい。

グリーンピースと新玉の豆ご飯

 

まず豆は軽く下茹でを。少し硬いくらいで火を止めて、お湯の中で冷ます。(お湯ガラあげるとシワシワになってしまう)そのまま冷めたら茹で汁を使って、豆ご飯を炊く。豆の茹で汁だけだと青い味になるので、新ねぎのみじん切りも入れて、玉ねぎの出汁を合わせる。お酒を少々、塩も少々。

豆が変色しないように、炊き上がってから豆を入れる。余熱で豆に火が通る。

豆の硬さを二段階楽しみたくて、2回にわけて豆を入れてみた。玉ねぎと豆の出汁で、春の香りいっぱいの炊き込みご飯のできあがり。粉末だしはいれちゃダメ。野菜だけの透明なおいしさを感じよう。

配合メモ:お米2.5合/玉ねぎ1/2/むき豆2パック/酒、塩適量

 

つみたての明日葉ジェノベーゼ

 5月のいちばんのご馳走はやっぱり、明日葉。赤ちゃんの新芽をつむ。

 

新芽が芽吹く5月にしか食べられない、明日葉のジェノベーゼ。新芽の明日葉は苦味が少ないから、生のままでもおいしい。

にんにくだって、生まれたて。みずみずしく、色鮮やかな新にんにく。

 

昨年起こしたレシピを振り返りながらさあ、作ろう。どちらも生のまま、フードプロセッサーでガガーッとペーストに。

明日葉をフードプロセッサーに限界までつめこんで、にんにくは2かけ。まずは浄水を50gほど入れてペーストに。細かくなったら、塩、くるみ、オリーブオイルを入れてさらに撹拌させる。ぜんぶオイルにするとオイリーになるので、水を加えてしつこくない仕上がりにするのがurarar流。

蕎麦(もちろんパスタでも)を茹でて、茹で上がったらすぐにボウルのなかでよく和えたら、さあ食べよう。

配合メモ:明日葉いっぱい/ニンニク2かけ/水50~100g/塩小さじ1.3/くるみ20g/オリーブオイル適量

家族みんなの大好物。生まれたてのみどりを味わって大満足。伊豆のキッチンでおもうぞんぶん野菜をチャージ。お土産は私のいちばん好きな柑橘、ニューサマーオレンジ。これでもか!というくらい買って帰るのだ。

ニューサマーオレンジ&甘夏のジンジャーマーマレード。

 

余ってしまう皮がもったいなくて、ジャムにした。マーマレード仕事は、型からしっかり入ろうとすると面倒になるので、今日は思いつくまま、実験気分で。

新生姜アリナシで2種類。バットのものは寒天を入れてゼリーにしたもの。お砂糖は一般的なレシピの半分くらい。もはやジャムではないから、早めに食べなくちゃいけない。そこが、良い。冷蔵庫遺産にさせず、めぐりを良くしたい気分だから。

ゆるっと、チョコレートバースデーケーキ。

最後に。これはこどものバースデーケーキ。 

誕生日前夜に、バナナブレッドのレシピを読み返しながら焼いた。いつものバナナブレッドの日常感を打ち消すべく、ココアパウダーとチョコチップをたっぷりにリッチアレンジ。粉はオーツ粉と米粉でグルテンフリー。オイルはココナッツオイルにしたから冷やして食べると口溶けしっとり。

クリームはヴィーガンチョコクリーム。豆乳300gにリンゴ酢15gを足して混ぜたら一晩、水切りを。朝、カカオとお砂糖を足して混ぜただけ。

(基本のヴィーガンクリチの詳しいレシピは書籍「まいにちおいしいベジマフィン」に詳しく載せてます)

トッピングには、初物のさくらんぼをのせて。新物だからまだ高いけど誕生日だから奮発だ!

起き抜けに食べる、バースデーケーキ。

朝ごはん、起き抜けに、バースデーケーキ。これがurara流スタイル。起き抜けのからだもよろこぶ、栄養満点。でも味はお店のケーキに負けないよ。バナナも良い意味で感じない、自信の焼き上がりでうれしい。今度、ちゃんとレシピを起こしたいな。

おまけ。私のリアル手抜き弁当。

 

 朝からケーキのトッピングに疲れたので、昼ごはんはこんな手抜き弁当。料理家を名乗る者のつくる弁当とは思えない?でも、これはぜんぶ娘の好物。ピーマン丸かじりが大好き。おにぎりが大好き。元気いっぱいの7歳児。

そう、下の子は7歳。この4月に小学生にあがった。私にとって新しい暮らしのリズムが始まってしまった。まだまだ先の見えない1年間の始まり。 ここでレシピを書き残すことも、なかなか時間を取れなくなりそう。と、言い訳を書き残しつつも、内心誰も読んでないと思って書いてるのだけど。季節と旬野菜のアイディア帳として。Kitchen Notebook、ゆるっと始めます。urara