2冊目の著書「まいにちおいしいベジマフィン」が完成しました。
uraraです。このたび、新しく、マフィンのレシピBOOKができました。
「え?これ野菜と米粉でできてるの?」と、まずは、その味にびっくりしてもらいたい。たくさんの人に食べてほしいおいしさです。
「まいにちおいしいキャロットケーキ」より、さらにカンタン&ヘルシーに!
まず、いちばんにお試しいただきたいのが、「春にんじんのキャロットマフィン」。たっぷりのにんじんを使ってしっとり、ジューシー。でもただおいしいだけではないのです。
- 小麦不使用/グルテンフリー
- 米粉+野菜
- プラントベース
- 乳製品不使用
と、レシピポリシーはとってもヘルシー。一冊のまるっと、使う素材は「プラントベース素材」だけ。小麦粉も使わず、米粉メインのグルテンフリーのレシピです。健康にこだわりたい方、ヴィーガンの方、小麦、卵、乳製品などにアレルギーのある方も。みんなにおいしいマフィンが焼けました。
レシピはぜんぶで42種類!春夏秋冬、季節の野菜をマフィンにしよう。
にんじんだけでも6種。さらに、長芋や玉ねぎ、ズッキーニ、トマトにレンコン、あらゆる野菜をおいしいマフィンに変身させる、斬新なレシピをたっぷり収録。
春、夏、秋、冬。季節のうつろいを見つめながら、マフィンを焼く。マフィンを焼くたのしさと、新鮮なおいしさを伝えられたらと思っています。
春のおすすめ。長芋のブルーベリーマフィン。
お好み焼きには長芋をいれるのに、マフィンに入れないなんてもったいない!実は、長芋はヴィーガンマフィンを膨らませるのに最高の素材なのです。トッピングとフレーバーにアイディアを散りばめ、「いい意味で長芋感のない」味わいのびっくりマフィンが焼けました。
夏のおすすめはズッキーニマフィン。
真夏のキッチンでもサッと焼ける!慣れるとまいにち焼きたくなるのが、ズッキーニマフィン。
ズッキーニをしりしりする心地よさと、ズッキーニマフィンならではのジューシーなおいしさ。ズッキーニが安くなる夏が来るのが今から楽しみ。
甘くないマフィンもいろいろ。
甘くないお食事マフィンも開発しました。春キャベツのお好みマフィンに、
秋においしい、マッシュルームのマフィンもおすすめ。どのマフィンも、栄養と食べ応えバッチリで、食事にもなるごはんみたいなマフィンです。
最愛キャロットマフィンはヴィーガンレシピで6種。
キャロットケーキ偏愛家としての最大の課題。それは前作「まいにちおいしいキャロットケーキ」のレシピをライバルに、前作のレシピに負けないおいしさをつくること。それもプラントベースで!
「からだに良いおやつとはいえ、おいしくないとイヤだな」そんな自分の本心にフタをせず、レシピ研究をスタートしました。
小麦粉を使わず。卵を使わず。乳製品を使わず。それでもおいしさに妥協はなく。
ヴィーガンレシピでは、使えない素材もたくさん。でも制約こそ、クリエーティブを進化させるもの。ふだんのアートディレクターとしては「広告の制約のなかでどれだけの魅力を作れるか」を仕事としている。制約はむしろクリエーティブチャンス。制約あってこそ、新しいおいしさと出会えそう!とワクワクした気持ちでレシピ作りは始まりました。
ヴィーガン素材を探しにハワイまで。
そうとなったら大事なのは資料探し。ヴィーガン材料を探しにハワイのスーパーへお買い物へ行ったり、ヴィーガンカフェにも訪れました。(昨年のハワイの記録はこちら)
東京や大阪、日本でもいろいろなお店やカフェのヴィーガンキャロットケーキを食べ比べ。食べる。作る。食べる。作る。繰り返しながら、プラントベースを見つめてきました。
色々なヴィーガン&グルテンフリーのケーキを食べていくと、米粉を使った焼き菓子には、米粉にアーモンドプードを混ぜることが主流であることに気づきます。
たどりついた最大のアイディアは「刻みナッツ」。
そうだ!アーモンドプードルを使う代わりに、ナッツを自分で刻めばいいのだ!ナッツならいつでもどこのスーパーでも買える。お手軽だし材料費も安く済む。何より、刻みたてのナッツは新鮮。大きさだって自分好みにできる。
くるみ、アーモンド、カシューナッツ、ピーナツ。使う野菜にあわせて、あらゆるナッツのうまみをかけあわせよう!
私らしいレシピポリシーの軸が完成した瞬間でした。
書籍では、ナッツづかいのポイント、米粉選びのポイントも解説。キャロットケーキを焼き重ねてきた私自身、自分に拍手を送りたくなる画期的なレシピが完成です!
でも、待てよ、でも。とはいえ、この本を届けたい方は、お菓子作りの初心者さん。今の私はかなりレシピ沼のかなり深いところに来てしまったかもしれない。もっと浅瀬に出なければ!とにかくカンタンなレシピにしなければ。
初心者さんにも徹底的にカンタンに!いちばんカンタンなレシピを目指して。
おやつ作りをするのが初めての人に、どれだけハードルを低く、レシピをおすすめすることができるか?
それもまた、この書籍の課題でした、お菓子作りのいらないポイントを見直して、できるかぎりシンプルにしたい。結果、泡立て器を使わずに、スプーン2本で作る工程にたどりつきました。2本のスプーンだけで作るから、洗い物もスムーズです!
材料選びの手間を省きたいひとへ。最終手段!グルテンフリーミックス。
米粉のおかしづくりの落とし穴ポイントは、「粉選び」。米粉の選び方を間違えると、ふくらみが悪かったり、食感が団子のようになってしまうこともしばしば。
そんな失敗を回避するために、米粉の代わりに代用できる、Romantic Foodiesのグルテンフリーミックスを開発。
粉類をこのミックスに置き換えると、ふんわり膨らみおいしく焼くことができます。
レシピの後半に置き換えOKのレシピもたっぷり収録。ぜひ、グルテンフリーミックスと、書籍と、一緒に楽しんでいただきたいです。
about book
私が、プラントベースのレシピを広めたい理由。
マフィンの描く唯一無二の曲線に、ときめきがとまらない。
自分の手で、自分のためマフィンが焼けるようになることは、本当にempoweringなスキル。せっかく自分のために焼けるのだもの、栄養もとことん前向きにしたい。
グルテンフリー。プラントベース。ヴィーガン素材。私にとっては魅力的なレシピポリシー。でも、ある人にとっては「?」がつきまとうレシピポリシーかもしれない。
「それって本当においしいの?」
「卵がなくちゃ膨らまないんじゃ?」
「バターを使わなきゃコクがでない?」
「小麦粉じゃないとおいしく作れない?」
まだまだメジャーストリームな「お菓子はこうでなくちゃ」のちょっとクラシカルな概念。私はこの概念をガラッとカラフルに塗り替えたい。パティシエではなくアートディレクターの私だからこそ、できるはず!むしろ、やらねば!そんな野望を秘めて、書籍づくりはスタートした。
マフィンひとつで世界を変える。
と、割と本気で思っている。ちっぽけなマフィンでも、世界を変えることはできるはず、いや、むしろ変えようよ!と。
恥ずかしながら、私には「世界を変えたがり」の癖がある。広告業界で働いてきたせいかもしれない。いつもクライアントの「言いたいこと、売りたいもの」を、世の中にとって「聞きたいこと、必要とされるもの」に変換させるために、どうすればいいか?を考えてきた。私にとってデザインは、上部のものや装飾ではなく、課題解決をするためのスキルだ。
だから、「プラントベースのマフィンで、どんな課題解決ができるか?」と考えれれずにはいられない。マフィンのおいしさは、「からだによい」につながっている。「環境によい」にもつながっている。つまり未来にとって、スーパーポジティブな食べ物。そんな偉大な使命感をマフィンに背負わせて、デザインした一冊です。
いつかボロボロになっても。
この本がいつか誰かのキッチンで、野菜まみれになり、カバーを捨てることになっても最後までかわいい一冊でありたい。そんな未来を妄想しながら、本体のデザインも鮮やかなこだわりのピンクにデザインしました。ぜひ、カバーを外してみてください。
色選びもデザインも、アートディレクターである私のわがままも詰め込ませていただいた一冊。貴重な機会をくださった、編集のWさんに改めて、感謝します。
さいごにお知らせ。
来週4.26(木)12時から、山と溪谷社さんのアカウント(こちら)より、インスタライブをします。書籍でも紹介している、春にんじんのキャロットマフィンを作ります。スーパーに並ぶにんじんが、小さくてお高いこの頃。ライブでは元気なにんじんでフレッシュマフィンを焼けるといいな!
さあ、一緒にマフィンを焼きましょう! urara