発酵甘にんじんで作る、焼かないキャロケ。シュガーフリー&グルテンフリー&プラントベースのヘルシーレシピ。
2023年レシピをご紹介し、たくさんの方に焼いていただいた「発酵にんじん」。生のにんじんをすりおろして発酵させるレシピでしたが、今年は少しアレンジ。生ではなく、炊飯器でにんじんを炊いてから発酵させます。発酵にんじんよりも、さらに甘みが増すので「発酵甘にんじん」と名付けます!この「発酵甘にんじん」を使って、新感覚のキャロットケーキもできました。
STEP1-発酵甘にんじんのレシピ
材料(にんじん3本分) にんじん 500~600g 米麹 約200g(にんじんの重量の1/3~1/2ほど) 塩 小さじ1.5 |
作り方
①にんじんは小さめに切り、炊飯器に入れる。にんじんがちょうど浸るくらいの水と塩を入れて炊飯する。
②にんじんが柔らかくなったら、蓋をあけて、少し冷ます。(温度計があれば60度まで冷ます)米麹をほぐしながら入れて、よく混ぜる。
③保存袋に移し、綿棒でにんじんをつぶす。(なめらかな食感に仕上げたい場合は、フードプロセッサーで撹拌してもよい)
④炊飯器を保温モードにし、8時間ほど発酵。(ヨーグルトメーカーの場合は60度で8時間ほど発酵させる。)保存袋の口は少し開く、炊飯器に布を当てる。途中、袋を2〜3回揉むとムラなく仕上がる。
⑤できあがり。
味見して、しっかりとした甘みがあれば発酵完了です。もしも甘みが物足りない場合は、1時間ほど追加で発酵させる。発酵甘にんじんはそのままヨーグルトに添えて食べても美味しいですし、実はスパイスカレーの隠し味にも便利!(カレーのレシピはまた今度)
STEP2-焼かないキャロットケーキのレシピ
材料(8人分)※多めの分量なので、はじめは半量で作るのがおすすめ 発酵甘にんじん 800g オートミール 200g くるみ(荒めに砕く)100g ココナッツオイル 60g シナモン 小さじ2~3 ※好みでデーツシロップやきび砂糖などで甘みをプラスしても良い |
作り方
①発酵甘にんじんの入った保存袋の中に、すべての材料を入れる。ココナッツオイルが全体に行き渡るように、スプーンで混ぜてから、袋ごと揉み、材料をよく混ぜあわせる。※甘く仕上げたい場合は、好みでデーツシロップやきび砂糖などの甘味料をこの工程でプラスする。
②①を容器にぎゅっと、敷き詰める。
③ヴィーガンクリームチーズや、水切り豆乳ヨーグルトをのせる。(ヴィーガンクリームチーズのレシピは書籍「まいにちおいしいベジマフィン」に収録しています。)
④冷蔵庫でよく冷やす。よく冷えてから、好みで、ココナッツファインを振りかける。
⑤サーバースプーンですくって召し上がれ。
にんじん感、濃厚!
オートミールのもっちり感とくるみの食感で、噛むほど味わい深い。ココナッツも香り高く、トロピカルなおいしさ。あ、レーズンも入れてもよかったな。
一口サイズにアレンジして、キャロットケーキボールに。
まるめて、ココナッツをかけてもかわいい。
ドロップドーナッツみたいなビジュアル。
いや、トリュフ?
いえいえ、キャロットケーキです。
冷えると固まるココナッツオイルの特製を生かしたレシピ。ココナッツの香りが苦手な方は無臭タイプのココナッツオイルを使うのもおすすめです。
脂質を控えたい方は、分量のオイルをゼロにしてもOK。オートミールが発酵にんじんの水分を吸って、生地をうまく繋いでくれるので生地にまとまりは出ます。私はノンオイルでさっぱり食べるのが好きです。発酵甘にんじん、生キャロットケーキ、ともに保存は冷蔵庫で3日〜5日ほどを目安に。ゆっくりと発酵が進み、酸味が出てくるため、この季節は早めに食べることをおすすめします。
今まででいちばんヘルシースペックの高いキャロケのレシピ。おすすめしたいのはヘルスコンシャスなあなた。(あなた?)
「カフェ活」よりも「腸活」のハッシュタグを検索しちゃう、「発酵」と聞くだけでワクワクが止まらない、そんなヘルスコンシャスな食いしん坊さんにおすすめのこのレシピ。逆にいうと、苦手なひともいるかもしれないちょっとツウなレシピです。オートミールを食べたことがない方や、にんじんが苦手な方は、もしかするとお口に合わないかもしれないので、はじめは少量でお試しください。
ノンシュガー、グルテンフリー、プラントベース。選択肢を狭めるように見えるけど、実は知らないおいしさに出会えるきっかけ。
健康のことを考えると、「お砂糖控えたい」「小麦粉減らしたい」「乳製品控えたい」と「制限」が頭に浮かんでくる。制限はもちろん、ストレスを生む。
外食中心の食生活だった20代の頃は、いつも「食事制限」で頭がいっぱい。だって、見渡す限り、おいしいものはグルテンとお砂糖にまみれている。「世の中は私の食べちゃいけないもので満ちている!なんていじわるな世の中なんだ!」と、いつも怒っていたし、ストレスフルに生きていた。
今、自炊中心の暮らしの中で、わたしはとてもストレスフリーだ。お砂糖を使わなくても、甘くて夢見ごこちな気持ちは作れる。小麦粉がなくても、ふんわり膨らむケーキが焼ける。自分の手で作る、生み出すからこそのおいしさ。クリエーティビティな快感はお金じゃ買えない快感だ。パティシエの作るケーキでしか叶えられないおいしさもあるけれど、自分の手でしか作れないおいしさも、あるんだよなー。とはいえ、たまに生クリームも舐めながら、シャバの味も忘れない。バランスうまくとりながらいくよ。さあ、今日もキッチンに立とう!urara