ブルーベリージャムのマフィン

ブルーベリージャムのマフィン

ブルーベリージャムとシンプルな材料で焼く、米粉のグラマラスマフィン。

畑でとれたブルーベリージャムをご近所さんからいただく。とってもうれしい。

新鮮なブルーベリーの果肉がたっぷり。糖度40度のジャム。日持ちするものとはいえ、よろこびがフレッシュなうちに、今すぐ何か一品作りたい。

冷蔵庫には真っ黒バナナ1本と、ラスト1個の卵。ビックサイズのマフィンにするのにちょうど良い分量だ。オイルはオリーブオイルをミニマムに、ヘルシーに。

いろんな果物、果実でマフィンを焼いてきたけれど、バナナほど簡単で失敗しづらい食材は他にない。バナナの魔法に頼りつつ、ブルーベリージャムをたっぷりに、おいしい予感がしてきたぞ。

粉は製菓用米粉(米の粉)をセレクト。米粉でもしっかり膨らませて、グラマラスなフォルムに焼き上げるのが私のこだわり。

だから、しっかり膨らむように、重曹とベーキングパウダーはダブルづかい。米粉140gに対して重曹2g、ベーキングパウダー4gを入れます。

次に別のボウルでバナナを潰して。

卵ひとつ、オリーブオイル30g、一緒に泡立て器でぐるぐる。あ。お塩もひとつまみ。2g入れます。

バナナが完熟だから泡立て器でも簡単に潰れる。今日はブルーベリーが主役だからバナナの果肉感は残さずによく混ぜる。油分と水分が一体化するように、しっかり混ぜ混ぜ。

ここでジャムを投入。60g〜70gほど。お砂糖の代わりにジャムを贅沢づかい。もしも甘さが足りなかったら、後からジャムを添えて食べよう。

ジャムが混ざったら、先ほどの粉類を投入。すると、ここで面白い化学反応が起きます!

紫色だった生地の色が、みるみるうちに青色に!重曹がブルーベリーのポリフェノールに反応して変色する面白い現象。食べでも問題はないけれど、ちょっとコワイかも?

でも、大丈夫!焼き上がると美味しい色に戻ります。

色合いを重視するお菓子づくりでは重曹は避けますが、今日のテーマは「よく膨らむマフィン」。そのためには重曹パワーはやはり必須。(ちなみに重曹はヨコに膨らみ、ベーキングパウダーはタテに膨らむ特性がある。)

生地をマフィン型に流し込み、オーブンで30分。しっかり膨らんだ。うれしい!

ちなみに今日使ったのは、今は亡きおばあちゃんのオーブン。ナショナル製の20年前のオーブンレンジで、火力が弱め。何度もこのオーブンで失敗してきたけれど、最近やっとのことで「オーブンのくせ」をつかめました。割と長かった道のりなので、密かにとても嬉しい。

せっかくなので、メモと細かなコツを書いておきます。オーブンによってクセはかなり違うものなので、あくまでも一例ですが、マフィンやケーキが膨らまなくて悩まれてる方の参考になれば。


火力の弱いオーブンのクセを見極めるまでの道のりメモ

 
①一般的なレシピの180度30分焼く
②膨らみが弱く生焼けのように感じる
オーブンのクセ「火力が弱い」ことに気づく。
③オーブンの温度を190度30分焼く。
④膨らみは少し改善したが、まだまだ弱い
オーブンの温度を210度にあげて10分焼き
その後200度に下げて20分焼く
⑥しっかり膨らむマフィンの成功!
補足メモ:
※最初の10分を高温で焼くことで、生地に膨らみを出すテクニックがおすすめ。
*時間を追加して焼きすぎると生地がパサパサになるので注意。
*オーブンの上段と下段で温度が違うので注意。
おばあちゃんのオーブンは天井が低いので下段を使用。(上段は焦げる)
ちなみに東京のオーブンは天井が高いので上段を使用。
※焼き上がりはマフィンの中心に爪楊枝を指し、「生っぽい生地」がくっつかないことを確認する。ホロホロした生地が少しつくくらいでOK、焼けています。
※マフィンの表面だけ焦げ、中身が焼けない場合はアルミホイルを被せるのも一つの手

 

読んでくださる皆様のオーブンのクセはいかがでしょう?なかなか生地が膨らまない方は、一度温度を上げてみると変化があるかもしれません。

ちなみにRomantic Foodiesのマフィン型は、ブリキ製なので熱伝導がよく、膨らみやすくおすすめです。

米粉のマフィンに見えない、グラマラスでボリューミーなフォルム。海外のカフェの店先で、ラフに山盛りに置かれていそうな雰囲気がわたしの好み。

よく冷めてから、ヴィーガンクリチと追いジャムでお化粧をして、完成!

ビックサイズのブルーベリーマフィン、おなかいっぱいに召し上がれ。妄想イメージはベルリンの街角のベイクショップで出会う、素っ気ないワイルドマフィン。ピアスとタトゥーだらけの店員さんにサーブしてもらいたいな。

そんな妄想を込めて焼いたブルーベリーマフィン、とってもおいしくて、お腹もハートもまんぷくだ。田舎にいたって、妄想力さえあればキッチンで世界中どこへでも旅できる。

根っから食いしん坊でミーハーな私は、本当のところ、むかしは田舎暮らしがちょっと窮屈だった。でもここ数年で料理の腕が上がって、特に自分の好きなケーキを自分で焼けるようになってから、田舎暮らしが格段に好きになった。大好き。田舎、最高。だっておしゃれな都会のカフェよりも、田舎の新鮮な食材が今の私にときめきをくれるから。食いしん坊だな、ばかだな。ってご先祖様が笑ってそう。まあいいか、笑ってください。仏壇にもマフィンを置こうかなと思ったけど蟻が来そうなのでやめておく。そんな田舎暮らし。つづきます。urara 

 ブルーベリージャムのマフィン のレシピ(ビックサイズのマフィン型 3個分)

 

材料:
A
製菓用米粉140g(料理用の米粉は膨らみづらいので注意)
ベーキングパウダー 4g
重曹 2g

 

B
完熟バナナ 1本
ブルーベリージャム 60~70g
卵 1つ
植物オイル 30g
塩 2g
 
下準備:
オーブンは180度に温めておく。
型にクッキングシートを敷く。
Aの粉類をボウルで混ぜ合わせておく。
 
作り方
1 ボウルにバナナ/オイル/卵/塩を入れ、泡立て器でよく混ぜる。
2 1にブルーベリージャムを加え、よく混ぜる。
3 2にAの粉類を加え、スピーディーによく混ぜる。
4 マフィン型に生地を流し込み、オーブンで180度30~35分ほど焼く。(ミニサイズの場合は25分ほど焼く)
5 粗熱が取れてからお好みでヴィーガンクリームチーズとブルーベリージャムやブルーベリーをトッピングする。

 

 

 

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