きなこ黒糖ところてん 

きなこ黒糖ところてん 

天草から煮出す手作りところてんに、たっぷりきなこをまぶして。

この夏、ところてんの魅力に夢中。お年寄りの食べ物のイメージもあり、小さい頃はそんなに好きじゃなかったし、作るのも大変そうだな、と避けてきたところてん作り。

きっかけは11歳の娘の夏休みの自由研究。ところてんを調べたい、というので一緒に研究していたところ、娘以上に私がハマってしまった。この一週間、毎朝起きるたびに、天草を煮ている。

これは南伊豆産の天草。旬は5月頃、地元の海女さんが採って、天日干しをしたもの。地元のレシピは大量のところてんができちゃうレシピが多いので、少量で試せるレシピを起こしました。

天草一つかみ約20グラムを使います。20gに対してお水は約1リットル使います。ゴミがついていたら取り除き、さっと水洗い。

鍋に洗った天草20g、1リットルの水、酢を大さじ1を入れたら強火にかけます。お酢を入れることでところてんの中の成分がよく出て、固まりやすくなります。(水から煮出す)

沸騰したら弱火〜中弱火にして、30分ほど煮ます。沸騰すると吹きこぼれるので要注意!

天草がとろとろになるまで。煮汁がとろっとしてきたかな?この見極めが肝心。

ボウルの上にざる、さらしを敷いて、煮汁をこします。

やけどに注意!煮汁をバットに流し入れます。

粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして固めて、

包丁でサイの目に切って、お皿に盛り付ける。

半透明でキラキラのところてん。なんてかわいいんだ!味付けをしていないので味付けをして食べます。今日はきなこ黒糖まぶし。

きなこ:黒糖=1:1に、塩をひとつまみをよく混ぜてから、ところてんにまぶします。

きなこと黒蜜をかけて食べるの方が一般的だけど、黒蜜が得意じゃない私はこの安倍川餅みたいな食べ方が好き。

サクサク。ぷりぷり。お口の中がきな粉まみれになった次の瞬間、みずみずしく弾けるところてん。その掛け合いの楽しさが美味しい。

ところてんは独特の食感だ。巷の流行スイーツのような「モチモチ」「ぷるぷる」とは違う。素朴で地味なスイーツ。でも、昔ながらの変わらない良さがある。

海藻だから磯の香りもする。でも「磯臭い」わけではない、独特のいい風味。寒天で作るゼリーにはない、市販のところてんも別物。手作りならではのおいしさがある。

ちなみに残った天草をもう一度水を足して煮出せば、二番ところてんも作れちゃう。こちらはメロンとマクワウリを閉じ込めて。

ところてんはアレンジも無限大。だから、ついつい毎朝ところてんを煮てしまう。昨日は伊豆育ちの従姉妹にも直伝でレシピを教わり、レシピ研究はより深まった。どのくらいの硬さにするか、どんな味付けにするか、ところてんも家庭の味だよね、と従姉妹は言う。なるほど、面白い。自分好みのベストレシピ、見つけたいな。ところてんの気持ちがわかる女になりたい。夏の大人の自由研究、つづく。urara