KIDS MEAL POLICY / スパルタすぎる私の食育と、その中間報告について。
「食育でこども健やかに育つ説」
を、検証している。子供を産んでからずっと。
実は、キャロットケーキよりも、いや同じくらいエネルギーを注いできたことがある。それは子どものごはん。
キャロットケーキを追求しながら、2人のこどもたちにいかにまんべんなく効率的に栄養を満たすことができるか、を追い求めてきた。
まず最初に、12年間、2人のこどもを育てながら私が実行してきたことを羅列してみる。
urara'sこどもごはんポリシー
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ここまで読んで、「コワ」っと思う方もたくさんいらっしゃるでしょう。「無理せずいこうよ」という現代の風潮と逆行しているのは知っている。これを書いてる自分自身が、ちょっとゾッとするほどスパルタだ。本当はもっとおおらかな母親でありたい。愛情ではなくエゴなのかもしれないといつも自分の頑固さと神経質さに悩んできた。でも、結局、スパルタにしかできなかった。自分のダイエットは決めたルールをちっとも遂行できないくせに、こどもの食育に関しては上記の厳しいポリシーを12年間やり遂げたぞ!
私がこどものごはんにこだわる理由。甘いものが怖い。
どうしてこんなに食育にこだわるか?というと実はシンプル。
まず、肥満にさせず、健やかに育ってほしかったから。生まれながらに食欲旺盛な2人の娘。欲望のままに食べていたらたちまち肥満、私自身過去に何度もダイエットやボディイメージに悩んできた。そんな苦しみはない方が幸せだと思ったから。
そして、もう一つ。砂糖の味に依存し、支配される怖さを自分の身を持って知っていたから。
16歳のとき、ダイエットに悩み、断食をした。断食あけにコンビニに走り、二千円ぶんのお菓子を買い、一気に食べた。絶望に飲まれて、吐こうとしたけれど吐けなかった。(吐けなくてよかった)摂食障害とまではいかないけれど、自分の過去を振り返ったときに、暗黒の思い出の隣にはいつも甘いお砂糖が隣り合わせにあったように思う。「寂しい女はチョコ依存症だ」という仮説を聞いて、なぞるようにチョコ中毒だった20代。深夜のコンビニスイーツで埋まらないさみしさ。妊娠、出産でジャンクなものを控えようとすればするほど苦しくなる気持ち。産後うつの最中には、ギフトでもらったクッキーを、「一気食いしそうで怖い」と震えながら流しに捨てたこともある。
大好きな甘いものは、いつからか自分を苦しめるものに変わっていた。砂糖いっぱいのスイーツ、ジャンクな食べ物が心を支配する。そんな経験は、人生にはやっぱりないほうがいい。娘2人には絶対にそんな苦しみを知ってほしくなかった。
そんなこんなで12年間。検証の結果発表。
7歳と12歳、たくましい食いしん坊に育った。
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理性のコントロールがきかない3歳ころまでは、食欲旺盛すぎて大変な場面が多々あった。しかし下の子も小学生になった今、食卓は史上最高に平和。こどもの食べ残しを食べることはないし、こどものために別メニューを作る必要もない。自由である。世界中どこに行って何を食べても生きていけるだろう。たくましい我が子たち!
さてここから先は、「食育で反抗期なくなる説」の検証へ。
こだわりを貫くスパルタ育児は、いつも迷い多く、辛いことも多かった。世間の「ふつう」と言われることよりも、自分が思う正しさをやり切ることは、すごくエネルギーも使う。アイディアも振り絞る。人から変な親だと思われたくない気持ちもゼロじゃない。でもよかった。やっぱりこれでよかったんだよ、と、13年前の自分に伝えることができるかな。辛くても、自分を信じて突き進め。ファイト!
さてここから先は、「食育で反抗期はなくなる説」の検証に入る。
中学、高校と、思春期の真っ只中に突入する娘はこの先どうなるか。私のすべきことは大きく2つ。①ニキビに悩んだり不健康に太ったり痩せたりしなように、全力で栄養ごはんを作る。②生まれ持ったボディイメージにマイナスの感情が沸いてしまわないように全力でメンタルによりそう。このやり方が正しいかはわからない。「みんなと同じがいい」とか「ふつうのご飯がいい」と言い出すかもしれないし、正直、怖い。未知なる思春期。でも、正解不正解はわからないから、やっぱり自分を信じて進むしかない。さあ、今日も。どの家庭にも似てないごはんを作り、おやつを作る。毎日コツコツとおいしいを積み重ねたら、大きく間違った方向にいくことはないと信じて。urara