宇宙芋のマフィン

宇宙芋のマフィン

宇宙芋のマフィン

奈良県の道の駅で、未知との遭遇。その名も「宇宙芋」。

まるで隕石のような見た目!調べてみると、どうやらツルになる(土の中ではなく)ムカゴの一種らしい。

とにかく、未知なる素材は恐れずに、ひるまずに、立ち向かおう。どんな野菜もベジマフィンにしてあげる!まずは、大胆に、皮ごとしりしり。

黒々した皮の中身は、まるでズッキーニのようなグリーン。粘り気があります。固めの山芋みたい。

そして、どんどんと、グリーンが褐色に変色していく!なんだか焦ります。あらかじめ用意しておいたマフィン生地のベースのボウルに、しりしりした芋を投入。

生地ベースと芋を混ぜたら、粉のベースを投入。

今日の粉は、太古の歴史にロマンを込めて、スペルト小麦。スペルト小麦は、はるか9000年前から栽培されていた、古代小麦。品種改良をされていない、力強い味わいの小麦粉。

宇宙芋にスペルト小麦。なかなか素敵な組み合わせ。

シナモンも香り、見た目もまるでキャロットマフィンのよう。ワクワク。粉気が残るくらいで、混ぜるのをストップ。(生地を練ると膨らみづらくなってしまう)マフィン型に生地を盛り付けます。

こんもりと、まあるく。高く、盛り付けて。180度に温めておいたオーブンへ。

180度で35分。大胆に膨らむ、宇宙芋マフィン!宇宙芋も赤みを増して、本当にまるでキャロットマフィンのよう。

焼き立てをぱくり。芋の粘り気が、生地にむっちりとしたジューシーな食感に変身、とっても美味しい。思いのほか、クセもなく、味もまるでキャロットマフィン。このマフィンを食べて、素材を当てられる人は日本中に何人いるかな?

宇宙芋のレシピをもうひとつ。

これはカットして鍋で蒸した宇宙芋。

皮を、めくると、毛穴のようなトゲトゲが!皮はピリッとした刺激を感じ、かなり分厚いので、手で剥いてから、マッシュしてポテトサラダに。

宇宙芋、さつま芋、菊芋の3種のVeganポテトサラダ。ナツメグでアクセントをつけて、スイーツとおかずの間の曖昧な存在。お芋の味の食べ比べが楽しいから、パーティーにもおすすめ。

未知なる素材、珍しい食材に出会った時は、一人よりも誰かと一緒に食べる方が盛り上がる。そのテーブルに、季節の花を添えるだけで、おもてなし感は簡単に演出できる。(料理の腕もごまかせる)

もうすぐやってくる12月のパーティーシーズン。「クリスマスだからチキンを焼かなきゃ」とか「みんなが好きな揚げ物を用意しなきゃ」とか、「〜しなきゃ」でいっぱいになると、パーティー準備はちょっと憂鬱に。だから、毎年いつも、まずは自分が楽しくいられるメニューを考える。そして、万一美味しくない時も、一緒に笑ってくれる人たちと一緒にテーブルを囲めば大丈夫。ちょっと気が早いけれど、そんな12月のテーブルを思い描く、11月のはじまり。urara

 

 宇宙芋のマフィンのレシピ
材料(ビックサイズマフィン型3つぶん)
ボールA
スペルト小麦粉  140g
重曹 小さじ1/2
シナモン 小さじ1
 
ボールB
宇宙芋(細千切り)  220g
たまご 2つ
オリーブオイル 50g
きび砂糖 45~60g
天然塩 3g
 
作り方
下準備:オーブンは180度に温めておく。マフィン型にクッキングシートを敷いておく。
1 ボールAで粉と重曹とシナモンを混ぜておく。
2 宇宙芋は皮ごとしりしり器で細切りにする。
3 ボールBの宇宙芋以外の材料をすべて泡だて器で混ぜ合わせる。宇宙芋を加え、ゴムベラに持ち替えてよく混ぜる。
4 3にAの粉を2回にわけて入れ、ゴムベラでさっくりと混ぜる。
5 マフィン型にスプーンで生地を盛り付ける。
6 オーブンで180度35分ほど焼き、真ん中に竹串をさして生地がつかなければOK。
7 荒熱がとれてから型から外し、冷ます。