究極の栗ごはん

究極の栗ごはん

究極シンプル。とっておきの素材で炊く、最高の栗ごはん。

秋の週末、伊豆の野山へ。夏から目をつけていた栗の木の下で、栗拾い。

子どもたちと一緒に夢中で拾う、自然の栗。

大きくて、ぴかぴか。宝石みたい!

栗へのときめき色褪せないその日のうちに、さあ、栗しごとを始めよう!

まずは固い鬼皮を柔らかく。

熱湯を沸かしたら、栗を入れたボウルの中に注ぎます。

約1時間ほどお湯につけて、皮が柔らかくなったら、皮を剥きます。

まずは包丁で、お尻を切って(小さくて切れ味の良い包丁を選ぶことがポイント)

ぐるんと一周、鬼皮の真ん中をぺりっと剥がせば

あとは、包丁要らず。子どもでも簡単に剥ける!

6歳でも、つるん。

11歳は仕事が早い。

鬼皮を剥いた栗は、渋皮をさらに剥きやすくするため、水につけておきます。

この栗は渋皮が薄めで、つるんとしている。

ここからが栗しごとの本番。包丁で、渋皮を剥きます。

腰を据えて、ひたすら、剥く。

新聞紙の上で、没頭する栗しごと。栗の滑らかな剥き心地に、美大の予備校時代に鉛筆を削っていたころを思い出す。鉛筆はステッドラー派だったな。この栗はまさにステッドラーのように、滑らかで柔らか。

娘とポツポツおしゃべりしながら剥いてるうちに、完了。

さて、究極の栗ご飯をつくるには、お米にもこだわらなくちゃ。今日手に入れた、農家さんの新米。

今日精米した、とびきり新鮮なお米!

新米ならではの白さと透明感の、小粒なお米。伊豆は米どころとしては有名ではないけれど、実はお米も美味しい。地のものが、いちばん。

綺麗な水にくぐらせて、軽く研いだら、炊飯器で栗と炊きましょう。

味付けは究極シンプル。

○お米 2.5合

○お水 3合弱

○栗 約30~40粒

○塩 小さじ1.5~2

この分量はあくまで大体の目安だけど、いい塩梅をつかめたら、お酒も出汁の素も不要。究極にシンプルな味付けで、栗の香りをぞんぶんに味わおう。

炊飯ボタンを押す前に、ちょっぴりウラワザを。栗を端っこに寄せて炊きます。理由は後ほど。

炊飯モードに任せて約50分。(10合炊きの田舎の炊飯器はお米が美味しく炊ける)

炊けました!

いい香り。

と、ここで、上の方の栗だけを少し取り分けて・・・

ご飯に触れていないこの栗は、後日スイーツのトッピングに使うたくらみ。これが甘党の私ならではのウラワザです。

炊けた栗ご飯は、栗を細かく砕きすぎないように、優しくほぐして蒸らします。

 

炊き立てですぐに食べるよりも、保温で30分〜1時間ほどすると甘さがより引き出されてしっとりおいしくなる。

大きい栗をたっぷりよそって。最高の栗ご飯、さあ召し上がれ!

家族全員、悲鳴をあげるほどにおいしい。しっとりシルキーでなめらかな栗は、拾ったものとは思えない上品な味わい。新米もモチモチと香り高く、栗に負けないおいしさ。余計な出汁を加えないからこそ引き立つ、栗とお米のピュアな甘み。我ながら塩加減が完璧だ。

人生でいちばん美味しい栗ご飯だ、と爆食いする夫。こうやって「人生一」の思い出になる味を、をたくさん胃袋におさめていきたいね。

翌朝の栗ごはん。お米に栗の風味がしっとり馴染んで、もっとおいしい!炊き立てのご飯より、冷めたご飯派のわたしにとって、この朝ごはんが最高の栗しごとの不ご褒美。今すぐもう次の栗が剥きたいほど、栗が好き。urara

  

 

 

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