夏におすすめ、かんたん自家製発酵調味料3選。
暑からといって麺ばっかり食べちゃダメだ!冷たいものばっかり食べてちゃダメだ!夏の暑さに負けないで、むしろ暑さを味方につけて、料理しよう!と、自分を奮い立てつつ、今日もキッチンで自家製発酵クッキング。発酵がよく進むこの季節は、まるで魔女のように色んな素材を発酵中。
そんな私(中級魔女)が、10年前の私(新米魔女)に教えてあげたい、夏のレシピ3選。どんなに仕事や育児が忙しくたって、言い訳はさせないぞ。つべこべ言わず、この調味料を仕込むんだ!料理する時間がなくたっていい、取り分けた離乳食に醤油麹つけて、かじってくれ。美味しいから。元気になるから。いい母乳にもなるからさ。そんな気持ちでセレクトする「あの時知っておけばよかった!」と思うレシピ3選です。
1. 甘辛和食にこれひとつ「醤油麹」
かんたんレベル:★★★
材料: ・乾燥米麹(スーパーの納豆コーナー付近にあるはず) ・醤油(ドバっと注げるタイプの醤油で)
作り方: ①煮沸した清潔なガラス瓶に、乾燥米麹を10分目まで入れる。 ②醤油麹が浸るまでヒタヒタに醤油を注ぐ。 ③常温にて発酵させる。一日一回かき回す。 発酵目安:夏場なら4日ほど、冬は10日前後で発酵する 発酵のサイン: まろやかに、甘くなる。みたらしのような甘しょっぱさ。 使い方: ・キュウリやトマト、冷奴にちょこんと乗せて。 ・納豆に混ぜたり、卵かけご飯に乗せて。 ・煮物の味付けに。お砂糖もお酒もお醤油も不要でこれひとつ◎ ・鰹出汁や昆布出汁にくわえて、無添加のめんつゆに。 ・とうもろこしご飯やキノコの炊き込みご飯に。
保存: 冷蔵庫で3ヶ月ほど |
→「醤油味の和風の味付け」にこれひとつ!お酒、味醂、砂糖を使わずに、甘しょっぱい風味が作れます。茄子が安い時は、昆布水で茄子を煮て、味付けもこれひとつ。無添加だから子どもにも安心。空き瓶ができたタイミングでちょこちょこ作り足すのがMyルーティーン。子どものために蒸した味付けなし野菜にこっそり付けて食べたら、いっきにオトナ味になる秘密の調味料としても。(※小さな子どもには味が濃いのでそのまま食べるには不向きです)
2. コンソメ代わりの「玉ねぎ麹」
かんたんレベル:★★⭐︎
材料: ・玉葱 300g ・乾燥米麹 約100g ・塩 35g
作り方: ①玉ねぎはすりおろすか、フードプロセッサーにかける。 ②ボウルに麹を入れてほぐす。 ③熱湯消毒した清潔な容器に②と玉ねぎ、塩を入れてよく混ぜる。 ④常温にて発酵させる。一日一回かき回す。 発酵目安:夏場なら4日ほど、冬は10日前後で発酵する 発酵のサイン: まろやかな深みのある甘さのある塩味に変化する。 使い方: ・コンソメの代わりにカレーやスープに入れて。 ・魚や肉を漬け込んで柔らかく。 ・生野菜に絡めてドレッシングとして。 ・洋風ピラフの味付けや、ミートソースの味付けに。
保存: 冷蔵庫で3ヶ月ほど |
→「洋風の味付け」に、これひとつ!玉ねぎならではの複雑味のある味わいが絶品です。忙しい日に玉ねぎをカットするのって、ちょっと大変だけど、玉ねぎ麹さえあればいつでもコクある玉ねぎの風味を料理にプラスできる万能調味料。添加物の気になるコンソメや市販の出汁も不要になるから、冷蔵庫もスッキリ。何より、あんしんで美味しい。新玉ねぎの季節にたっぷり作りたい。
その3 塩だけでトマトを最強に「発酵トマト」
かんたんレベル:★★⭐︎
材料: ・トマト 約400~500g ・塩 小さじ1ほど
作り方: ①トマトは1cmの角切りにする。 ②熱湯消毒した清潔な容器にトマトと塩を入れてよく混ぜる。 ③常温にて発酵させる。一日一回かき回す。 発酵目安:夏場なら半日〜1日ほど、冬は3日前後で発酵する 発酵のサイン: シュワシュワと炭酸のような泡が出て、酸味と奥行きのある味になる。 使い方: ・そのままサラダのトッピングに。 ・麺類のトッピングに。 ・トマトソースの代わりにラタトゥイユなどの煮込み料理にも。
保存: 冷蔵庫で2週間ほど |
→生でそのまま食べたい、生きた乳酸菌!リコピンにビタミン、ただでさえ栄養価の高いトマトを発酵させることで、「最高の食べる美容液」に。暑い日は朝に仕込んで、夜には食べごろ。トマトが旬の今、そして紫外線の気になる季節に、ぜひ味わってほしい美容食。
以上、オススメの自家製発酵、3選。どれも本当にカンタンなものばかり。はじめての発酵は、腐っちゃわないか、発酵を見極められるか?ドキドキするかも。でも、一度やってみると拍子抜けするほど簡単です。そして感動的においしい。だから、料理の初心者さんこそ、おすすめしたいし、小学校の家庭科の授業でも自家製発酵を必須科目にすべきでは?と思うほど。調味料さえ美味しくできたら、あとは新鮮な素材と炊き立てのお米があればいい、自炊なんて、実はカンタン。
糠漬けも、夏には欠かせない最高の発酵食品。最近では、発酵したぬか床もスーパーで見かけるから、見かけたらぜひ取り入れてみるのもおすすめ。好きな野菜をつけていくうち、段々と自分の味に育っていく。ちなみに最近のブームはセロリと豆腐の糠漬けです。夏の発酵レシピアイディア、まだまだつづきます。urara