フランスでおつかい / Column

カンヌのスーパーででキャロットケーキの材料さがし。

カンヌ出張へ行く夫（ことキャロットケーキ特派員）に、おつかいを頼んだ。もちろんお目当てはフランスのキャロットケーキ。

しかし、彼が滞在中に出会えたのはこのキャロットケーキのみ。あれ？しかもCPPENHAGENのコーヒーチェーンのケーキ？ぼんやりした食レポからもそんなに美味しいものではなかった様子。

「フランスにはキャロットケーキが少ない」という噂は本当かもしれない。しかしパリともニースとも違う南仏のカンヌ、私も過去に二度訪れたことがあるけれど、実は「フランスの熱海」とも呼ばれる（熱海ごめん）ちょっと田舎の観光地。なので、素敵なカフェやローカルなお店は少なめ。

それでも南仏でしか手に入らない、素材が欲しい！「キャロットケーキの材料買ってきて」というディレクションに変更。材料の選びのコツ、巡って欲しいスーパーの方向性など、かなり細かなディレクションを送る。面倒がることなく、何度もスーパーへのロケハンを重ね、厳選された素材を買ってきてくれた夫に、拍手。いつも私の狂気を止めず、むしろ背中を押してくれる最愛パートナー。かさねて拍手。

まずは市場のにんじんをチェック。画面から伝わるフレッシュさ！土がついた野菜は日本に持ち帰れないので持ち帰りは断念したれけど、フランス人参の姿を見れただけでも満足。彼はとれたての南仏産の野菜を買って、現地で食べたらしい。この時期旬のきのこが特に美味しかったって。いいな。

つづいて魅力的なスパイス屋さん。日本ではなかなかレアなモロッコ産のシナモンをゲット。

そして市場だけではなく、カンヌのあらゆるスーパーを巡り、たくさんの材料を調達してきてくれました！じゃん！

フランス産の食材、ずらり。スーパーマーケット大好きな私にとっては最高のお土産！

そして、キャロットケーキも。フランスといえば、のスーパー、MONOPRIXのキャロットケーキ。これは早速食べなくちゃ。

手に持つと見た目よりもふわっと、軽い。

保存期間が驚くべく長く、素材もかなり複雑、いわゆる菓子パンのジャンル。

スライスすると、みじん切りのにんじんがちらり。ボンジュール、キャロットゥ！お味は、わかっていたけれど、ものすごく甘い。でもなんだか上品な甘さ。アメリカンな甘さともちょっと違う。小麦粉にもフランスを感じるような。

せっかくなのでMADE IN FRANCEのクリームチーズを添えて。

食べた3秒後、鼻にブワ〜っと抜けるミルキーな香り。やはり、フランスのチーズのクオリティは日本とは比べものにならない。ありとあらゆる美味しいチーズが、信じられない安さで手に入るのがフランスのスーパーのいちばんの魅力。

そんなチーズ大国のフランスで、プラントベース食材の最新状況はどうなんだろう？と気になった。そして見つけてきてもらったのがこちら。

Vita Cocoというマーガリン。クリームチーズだと思ったらマーガリンだったミスチョイスですが、コックリ濃厚、なたね油とココナッツオイルベースのマーガリン。

地元の健康食材店やスーパーをひと通り見て回ってくれた夫によると、そもそも、ヴィーガン食材の選択肢はかなり少いみたい。でも、BIO（オーガニック）の選択肢はたくさんあって、価格も高くないそう。農業大国でグルメなフランスならではの食文化があるのだな。（あぁ、そこのところもっと知りたい、今すぐパリに行きたい。）

こちらは、フランスのグルテンフリーミックスやひよこ豆粉、スペルト小麦など。東京でもお馴染みのビオセボンにて買ってきてくれた。日本のビオセボンよりも粉の種類は豊富で、値段も安め。