バリ島で見つけた、最高のリトリートカフェ。

バリ島で見つけた、最高のリトリートカフェ。

世界中の花柄を集めたい。キャロットケーキを味見したい。そんな衝動に駆られたら、グレーな東京を抜け出して、ふらっと旅に出よう。そこでしか出会えない景色を目に焼き付けて、カラーパレットに追加すれば、いつでもハートはカラフルでいられるから。

連載コラム / 旅するRomantic Foodies  Vol.8

GOOD MORNING from BALI!リトリートなバリの休日。【後編】


世界中の朝の空気を味わいたい。透明な空気をいっぱい吸って、知らないすべての景色にドキドキしながら散歩をしてお腹を空かせる。そのデザートに、甘い朝ごはんを食べるのだ。

甘いもの好きな私の旅のいちばんの楽しみ。それは、カフェで過ごす時間と、甘いもの。4月のバリ、夜明けは6時。

まだ少し静かなウブドの街を散歩しながら、憧れのカフェを目指す。


ウブドで見つけた、とっておきのヒーリングカフェ3選。

ウブドは世界中のヨギーニが集まる、ヨガの聖地。そんな、ヨギーニたちのユートピアのようなカフェが「アルケミー バリ」。ヨガスタジオの隣にあるカフェにやって来た。

①世界中のヨギーニが集まるカフェ「アルケミーバリ」でヘルシーな朝ごはん。

まず、お店に入った瞬間、その空気にときめいた。東京じゃ絶対に味わえない清々しい開放感。グルテンフリーやヴィーガンなど、ヘルスコンシャスな私が小躍りするメニューがいっぱいで、興奮が止まらない。

まず、甘党の私は、タロイモとバナナのグルテンフリーパンケーキをオーダー。

もっちり!とってもおいしい!バナナだけのパンケーキよりも、もちもち食べ応えがある。タロイモを里芋に代用したら、日本でも再現できそうかな。

こどもたちはトッピングをセレクトできる、モーニングボウル。

チアシードココナッツミルクのベース(左)に、パパイヤ、バナナ、ジャックフルーツ。そしてグラノーラとチョコペーストをトッピング。チョコペーストはヴィーガンで甘さも控えめ。こどもにも罪悪感なくたっぷり食べさせられるのがうれしい。

夫はパワーモーニングプレート。

ウブドで育った野菜は、新鮮でおいしい。ジャックフルーツで作ったヴィーガンソーセージは、こってりジャンクな味わい。

そして。デザート、というかメインディッシュのキャロットケーキ!

ヴィーガンRAWキャロットケーキ。そう、焼いていません。酵素を生のままいただける、細胞も喜ぶキャロケなのだ。

生のにんじんぎっしり。デーツのナチュラルな甘味で、しっとり食感。フロスティングはマンゴーが香る酸味強めのさっぱりタイプで、南国気分が高まる。

そのほかにもショーケースには魅惑のスイーツがいっぱい。

ヴィーガンナッツバーや、RAWチョコレート、どれも魅力的。しかも価格もひとつ200~300円程度。東京だったら何倍するかな〜なんて思わず考えてしまう。そう、物価の安さもバリのカフェの魅力のひとつ。

そして、アルケミーのほかにも、ウブドにはヘルスコンシャスなヨギーニむけの、、リトリートなカフェがたくさん!

②オーガニックスーパー併設のカフェ、「Bali Buda」で栄養たっぷりパワーおやつ。

ウブドのメイン通りは、観光客でいっぱい。(意外にも日本人はかなり少なかった)暑い日中は、こどもを連れて歩くのも一苦労。そんな時、メイン通りにある「Bali Buda」は、ちょっとした休憩にぴったり。

1階はヘルシー食材を扱う食品店。2階のカフェではヘルシーなスイーツが味わえます。

こどもたちはエナジーボウルとココナッツウォーター。ノンシュガーなおやつでぱくっと栄養補給!

大人はやっぱり、キャロットケーキ。

こちらは小麦粉、卵、クリームチーズ使用の王道キャロットケーキ。でも、ヘルシーカフェならではのおいしさ。甘さ控えめで、やさしい味で、すごく好きだった。


③大人気のカフェ「Healing food SAYURI」。ここでしか味わえない、絶品ヒーリングスイーツ。

ウブドの街中から少し外れた場所にある、Healing Food SAYURI。

ここはヨギーニにとって聖地のようなカフェ。ウブドに魅せられ、ヨガを愛し、この店の思想を愛するひとたちが集まっている。ここはバリなのか?ロスなのか?いや、シドニー?(行ったことないけど)と、不思議な感覚に包まれる。でも店員さんはみんなローカル。そして、ホスピタリティあふれるフレンドリーな接客をしてくれる。これこそ、バリ島ならでは。観光客が観光客として胸を張って楽しむことができる場所はアジアでは意外に少ない。

むすめと二人で素敵なカフェタイム。フレッシュジュースと、キャロットケーキとヴィーガンマシュマロのチョコパイを頼んだ。

美しい、RAWキャロットケーキ!

店名のとおり、オーナーのSAYURIさんは日本人。ケーキの造形美に、日本人ならではの美学を感じずにはいられない。

振り掛けられたシナモンはスパイシーすぎることもなく、とても上品。(きなこも混ざってる?)生地も、生のにんじんの青臭さがなく、食べやすい。フロスティングは、お豆腐ベースかな?

ほかのスイーツも食べてみたくて、また別の日にもやってきた。

RAWチョコポップ、チョコチップクッキー、バナナブレッド。この日はテイクアウトで。どれもやさしいおいしさ。罪悪感にとらわれることなく、ひとくちごとに、癒されて、心の底から幸せが湧いてくる。まさに、「ヒーリングスイーツ」。

ハートも、からだも、ヒーリングされる場所、ウブド。ウブドに魅せられ、住んでしまう人が多いのも納得だ。次に来たら、どうやって過ごそうか?そんな話で盛り上がりながら、ウブドを後に別の街へ。


流行エリア、チャングーへ。Veganカフェ「I am vegan bebe」でヴィーガンモーニング。

さいごにもうひとつおすすめをご紹介。ウブドを離れ、チャングーへ。世界中のサーファーが集まるおしゃれエリアにある、ヴィーガンカフェ「I am vegan bebe」。

プレイフルでカラフルな店内。かわいくてハッピーな雰囲気!

あま〜いヴィーガンロータスケーキはふわふわでジャンクなおいしさ。

そしてヴィーガンエッグズベネディクト。ヴィーガンハム、ベーコン、豆腐のステーキに、ターメリックで色づけたオーロラソースかかっている。味付けは濃いめで、こってり。

上の子は野菜たっぷりのzen plate!新鮮な野菜のグリルをたっぷりいただく。ボリュームが多いのも、食いしん坊な私たちには嬉しい。やっぱり野菜が大好きだ!

とはいえ、いくらヴィーガンといえど、気をつけないとオイル、や塩分は過多になりがち。 I am Vegan Cafeは、ジャンク好きな欧米の方でも満足できるような味付けだったので、我が家にはちょっと重めだった。

ずっと外食が続くのは小さな子にはストレス。外食を楽しみながらも、ヴィラで1日1食は自炊して、リラックス。

旅先のキッチンで作る、野菜たっぷり、デトックススープ。

スーパーで、空芯菜、もやし、エシャロット、豆腐を買ってきた。とにかく、ぜんぶを洗って、スープにします。野菜のうまみを活かせば、味付けはシンプルでOK!
(海外では水道水を使わずに、ミネラルウォーターを使ってね。)

ヴィラにあったお醤油でふわっと香りづけしたシンプルなデトックススープ。

バリの新鮮な野菜を、すっきりと和の味でいただきます。写真にはないけれど、現地で買ったお米も炊いて、シンプルごはん。外食に疲れていた下の子も、ご機嫌に!

新鮮な野菜と、キッチンがあれば、我が家はどこでも暮らしていけそうだ。

ここでしか出会えない、ときめきを見つけて。

美術館で、「かわいい」探し。東京ではそう簡単に動かなくなってしまった、ハートの固くなってしまった部分がキュンと動く。ときめきは、元気のしるし。美しいものを味わう時間も最高のリトリート。


大人に付き合わされて、ちょっと疲れたこどもたち。ひさびさの家族旅行、家族みんなで旅することはやっぱり、簡単なことではない。

NOTスパイシーと言われた料理が結構辛かったり。(インドネシア料理は意外に辛い。紹介しきれないけれどナシチャンプルやナシゴレンもたくさん食べました。)

おなかペコペコで何分も料理を待たなくちゃいけないことも多かったり。(空腹からのミーゴレンはおいしかったけど、思いのほか量が少なかったな)

ウブドの山道を予定外に2時間のハイキング、暑くてヘトヘトになった7歳を、おんぶして汗だくで歩くことになっちゃったり。(想定外にタクシーの呼べない場所だった)

それでも残るのは苦労の味より、美しい景色をいっしょに味わえたよろこび。

旅に出ない方がいい理由をあげたら、きっと、100ある。それでもやっぱり、「来なきゃよかった」と思う旅はこれまでに一度もなかったし、帰国した瞬間、またすぐに次の場所に行きたくて仕方がない。

最高の思い出はスノーボウルにとじこめて。タツノオトシゴは見なかったけれど。

お土産のココナッツシュガー、ココナッツオイル、ココナッツバター、ココナッツシロップ、ローストココナッツ、ココナッツバー・・ずらりと並ぶ、バリ島の素材。この春夏は、ココナッツ祭りだ。どんなお菓子になるかワクワク。リトリートカフェで見つけたときめきを、東京のキッチンでも再現できるかな。urara











 

 

 





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