お味噌汁のKitchenNote

お味噌汁のKitchenNote

やる気もない。出汁をとる時間もない。冬のある日のお味噌汁。

ブロッコリーさえ食べていればどうにかなる、とずっと信じてきた。こどもを産む前も、妊娠中も、授乳中も、そして子育てしながらも。どんなに忙しいときも「栄養の王様」と名高いブロッコリーさえ食べていてば、まあ、色々と大丈夫だろう、と信じ、調理をしてきた相棒野菜。

その信念が叶ってか?2人のこどもたちは好き嫌いなく、元気に育った。どんな野菜も、魚も、何でもおいしくきれいに平らげる。こどもたちの健全な食いっぷりは、ある意味キャロットケーキのレシピよりも自慢したい、12年間の私のキッチンでの成果でもある。私がいつもエキセントリックな野菜料理にチャレンジできるのは、どんな失敗作でもおいしく平らげてくれる家族がいるおかげです。食いしん坊家族、バンザイ!

「野菜大好き」を育ててきた、何でもない日のお味噌汁。

とはいえ料理大好きな私でも、へとへとでキッチンに立ちたくない日も多々ある。食材を前しても、おいしいアイディアが何も浮かばない、そんな日には、お米を炊いて、お味噌汁だけ作る。タンパク質は冷蔵庫にある納豆かたまご、あるいは買ってきたお刺身やサバ缶。ウーバーするより(したことないけど)早く食べれるし、あったかい。土井善晴先生も一汁一菜あれば良いとおっしゃてるしね。そんなやる気ゼロの日に作る、味噌汁のレシピを紹介してみることにします。地味ですよ。

市販の出汁もまな板も使わない。うまみたっぷりブロッコリーのお味噌汁。

冬が旬のブロッコリー、買ってきたら冷蔵庫にいれずに、まず、洗う。

ボウルのなかで逆さまにじゃぶじゃぶ洗います。水気を切ったら、ボウルの中でそのままカット。

POINT①ブロッコリーはまな板を使わずに切る。

ブロッコリーの中心部に斜めに包丁を入れて

こんな感じです。これ以上切るとブロッコリーか飛び散るので切りません。大きな塊のまま、鍋に入れちゃいます。(ブロッコリーの茎はまた後日、みじん切りにする元気がある日に別の調理に使ったり、短冊切りにして味噌汁に入れる日もある)

 

POINT②ブロッコリーにはきのこ出汁。

忙しい日の味噌汁に必ず入れたいのがきのこ。きのこは旨み成分たっぷりなので、市販の出汁の素や魚介出汁とあわせなくても、しっかり美味しい。今日は手でちぎれる舞茸を使います。鍋にブロッコリーと舞茸をいれたら、浄水を注ぎます。

POINT③水は少なめで、野菜の旨みを濃厚に引き出す。

鍋に注ぐ水は、野菜が少し顔を出すくらい、少なめの水の量を。野菜出汁を濃厚にすれば市販の出汁はいりません。 ここで、思いついて昆布も入れます。今日は昆布を水につけて戻していない!それでも強引にも入れます!これぞurara的不良な力技。「昆布はしっかり水に戻して出汁を取る」のルールを知ってる上で、無視する。別にまずくなることはないのです。それよりも、ほんのり昆布の風味がほしいのだ。

鍋の中に具材が揃ったら、鍋に火をつけます。12年愛用のルクルーゼの大きな鍋でことこと。

鍋はどんな鍋でも大丈夫。

 

ブロッコリーが柔らかくなったら火を止めます。煮込みすぎるとブロッコリーが煮崩れて色が変色してしまうので注意。

POINT④鍋の中でハサミでカット

ここで私のズボラ技。ブロッコリーをキッチンばさみで食べやすいサイズカットします。さらに、明日の朝ごはんのぶんのブロッコリーもちゃっかりとりわけ。

POINT⑤取り分けてストック野菜もキープ

 

こどもが離乳食のときは、このブロッコリーをつぶしてあげればOK。2人育てた離乳食、1人目はいろいろと試行錯誤したけど、2人目はほとんどスープの野菜の取り分けをつぶしてあげていた。それでも全然大丈夫!むしろ手の込んでない自然のままの味を根気よくあげることが大事です。

POINT⑥味噌の味比べを楽しむ

 

仕上げに、味噌をとかしたら完成。ここでは、できたらおいしいお味噌を使いたい。今日はうちの母の手作り味噌を。

ちなみに私の冷蔵庫にはいつも2、3種のお味噌があってその日の気分で使い分け。だから毎日味噌汁でも、飽きないのです。スーパーで買う味噌でも、いつもより少しリッチな味噌を選んだりすると、買い物もワクワク楽しくなります。

POINT⑦思いつきをトッピング

野菜たっぷり、おいしいお味噌汁のできあがり。仕上げに今日はあおさをトッピング。香りゆたか、緑鮮やか。

ちなみに強引に入れた昆布はやはり固め、ちょっと消化に悪そうだけどよく噛んで食べます。そうゆう不完全なものが味噌汁に混ざっていても文句を言わない、家族ならではの味噌汁。

さらに途中で思い立って、白胡麻を散らしたり。香ばしさが加わって、おいしい。「まごはやさしい」 をできる限りこの一杯に詰め込みたいのです。 あとは、大人だけキムチをのせてジャンク欲を満たすのもオススメ。(離乳食期にはよくやっていた)

寒い冬の夕飯に、かかせない汁物。やさしい味と栄養に満たされて、しみじみおいしい。こうやって何でもない味噌汁をみんなですすって、おいしいと言い合う。平日ならではの地味な幸せ。地味でいいのだ。

おまけ 残ったお味噌汁はカレーに変身・・・

ルクルーゼで大量に作った味噌汁はいつも余る。なんならわざと多めに作っておきます。半端に残ったお味噌汁を、カレーに変身させるのにもってこい。ブロッコリーと舞茸のお出汁は、カレーに合う旨み出汁たっぷりだから。あらゆるお味噌汁の残りを絶品カレーに変身させるのも私の特技、そのレシピはまたいつか。

今日もずぼらに、ナチュラルに。キッチンに立とう。 

味噌汁のレシピなんて誰も必要としてないかな?と思いつつも、料理の苦手な後輩の顔を思いだして、起こしたレシピ。客観的にみると、我ながらずぼらポイント満載だ。味噌汁だけでも作れたら子どもはちゃんと育つよ、大丈夫だよ、って伝えたい。って直接いうと押し付けがましいから、ここで密かにレシピに起こしてみた。そんな感じでおせっかいuraraの、食いしん坊を育てるレシピ、続けていこうと思っています。よろしくどうぞ。urara

 

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