2026年、夏。ちょっと本気で、美容の話をしてみよう。
6月のキッチン。知り合いの畑から苗ごといただいた、食べられるお花。味はすごく辛い。正直、おいしくない。でも、この鮮やかなにんじん色に運命を感じ、愛でているのだ。時に美しさは、おいしさに勝つ。

しかし、だんだんと自分のなかで「作られた美の基準を誰かに押し付けているのではないか。それによって誰かを傷つけたり不安にさせてるのではないか」という、罪悪感が大きくなり始めた。その思いが無視できないほど大きくなったとき、会社を辞めた。本当に応援したい企業の、本当に良いと思える商品だけを手がけたい。その「綺麗事」を、綺麗事のままで貫き通すために。そのタイミングでRomantic Foodiesを立ち上げ、4年が経った。
私が思う「美」について。「この先の人生で美容医療をしない」決意の理由。
はじめに、美容について、個人的な意思をここに記します。私はこの先の人生で美容医療はしない、と決めている。理由はとてもシンプル。年齢にそぐわない、人工的な造形によって作られたプラスチックのような質感の肌を、不自然だと思うから。若さとみずみずしさを放つ本当の若者の肌は心底、美しいと思う。赤ちゃんの肌は、まさに奇跡のよう。でも、その美しさは本物だからこそ。年齢を隠すように造形されたプラスチックのような肌を見ると、美しさよりも先に、張り詰めた不安を感じてしまう。
しかし、今。東京では肌がピカピカの女性がたくさんいる。同年代も、若い子も、美容医療に抵抗がない。私はシンプルに、そこに大きな違和感を感じている。価値観の違い。自分の価値観は、東京においてどんどんマイノリティになっていることを、ヒシヒシと感じる。美容医療をしたい訳ではないのに、「みんなに合わせてシミやシワ、消さなきゃだめかな」とか「医療ケアしないとみっともない、って思われちゃうかな」とか、急に弱気になることもある。
そんな東京に息苦しさを感じて、しょっちょう海外逃亡に旅に出る。
美しさの基準をストレッチするため、旅に出る。
旅先で出会う景色やひとに、日本と違う「美の価値観」を探す。

アントワープの街で見かけたマダム。日焼けも、露出も、豹柄も、年齢を重ねたからこそ似合ってる。

白髪と、白いワンちゃんに、ピンクの差し色が映えるマダム。

伝統的な民俗衣装に身を包むインドの女性の美しさ。東京では出会えない、まったく異なる美の価値観に、ふわ〜っ胸が熱くなり、ときめく。東京で凝り固まった価値観が緩み、息苦しさがすーっとなくなる。ああ、大丈夫、老いても人生を楽しむ術は、まだまだ色々ありそうだ、と、元気が戻る。
こんなふうに、旅先で、ときめきという名前の宝物を集めてる。
シミを消すのに数十万円払うなら、シミが増えてもいいから、旅に出たい。
もし私が今億万長者になっても、美容医療はしないだろう。世界中を旅しながら異邦人を続け、誰からもジャッジされない生き方も楽しそう。そんな、共感の薄そうな価値観を持っている。しかし、しばらくは、東京で暮らしていかなきゃいけない。
気を抜くと後ろ向きになりがちな東京に生きるからこそ、必要なモノを作りたい。グレイッシュな東京で、ご機嫌に生きいくために、必要なもの。それをRomantic Foodiesというショーケースに入れている。
Romantic Foodiesのプロダクトポリシー。「ファンデを塗らない肌に似合うもの」を、作る。
メキシコで見つけた、肌心地のよいメキシカンシルバージュエリー。

インドを冒険して手に入れた、花柄のドレス。

とびきりロマンチックで軽やかな、インドコットンのパジャマ。

東京の帽子職人さんに作ってもらった、美しいコットンハット。



誰かを年齢で区切らずに。「心に花咲くもの」を届けるために。
と、ここまで、少し長くブランドについて話してみました。(急に敬語)
もうひとつ、私のこだわりを話させてください。
私はRomantic Foodiesを年齢でカテゴライズしたり、ターゲット分析をしたり、いわゆる、マーケティング的なことを一切しません。人間をジェンダーで分けて、さらには20代、30代、40代、50代と分け、ロジカルに計算することは、正しいことなのかもしれない。けれど、私自身が、「年齢の枠」の中に閉じ込められたくないから。
そして、喜ばしいことに、Romantic Foodiesには年齢を問わず、Romantic Foodiesなかたが集まってくださっている。それぞれの遊び方で、遊んでくださっている。組織にいたら怒られそうなやり方で選んできたRomantic Foodies。4年も続いていることに、改めて、感謝しかありません。
そして、2026年、7月。Romantic Foodiesでコスメの取り扱いを始めます。
最後に、ご報告です。来る7月、新たなプロダクトをお届けします。ズバリ、コスメです。すべてのRomantic Foodiesなあなたへ、心からお届けしたいと思えるものが完成しました。
20代から一緒にコスメづくりをしてきた縁のあるチームで、長い時間をかけ、やっと完成した商品です。私はパッケージデザイン、そしてブランドデザインを手掛けました。
ただただ、素直に、Romantic Foodiesに集ってくださるみなさまに、お届けしたい、使ってほしい、と思えるコスメです。発売は7月7日。やっとみなさんの肌に、この子が届くことが嬉しくてたまりません。
長くなりそうなので、また次回につづきます!urara


