宝石とシナモンを探しに、スリランカへ。vol.2

宝石とシナモンを探しに、スリランカへ。vol.2

スリランカで宝石探し、後半。ピンク色のときめきを求めて。

いろとりどりの宝石の島、スリランカ。前半に引き続き、ラトゥナプラで宝石探し。 

マーケットで、宝石店で、はたまた鉱山を持つ社長のお宅へ伺って。毎日、たくさんの原石や宝石を見せてもらう。

しかし、なかなか好みの宝石は見つからない。インドでも経験済みだけど、運命と思える宝石との出会いは、本当に簡単ではない。

やっぱり、原石を削り出してオリジナルデザインを作りたい。

そう決めて、この旅で友達になったChamodに頼ることにした。せっかくなら信頼できる友達から原石を買わせてもらって、宝石を作りたい。

Chamodと一緒に、唯一無二の宝石を作る。

さあ、オリジナルの、宝石づくりのはじまりだ!

Chamodのバイクに二人乗りして、何度も街を行き来する。

少し離れた村にあるChamodのオフィス兼ご自宅へ。庭のシナモンも見せてくれた。

ココナッツウォーターを飲みながら、いっしょに原石を眺める。(ちなみに彼のいちばん好きな飲み物は無糖のライムジュースらしい)。

数えきれない量のムーンストーンの原石。光に照しながら、ひとつひとつ見定める。
大きさ。形。透明度。虹入りか?シャイニーか?

何千個の石を見て、選ぶ作業。砂浜でシーグラスを探すみたいに熱中する。ものすごく、楽しい!

(実はこの時点では石ころが宝石になるなとは、ちょっと半信半疑だった)。

ピンクの石も欲しくて、Chamodのコレクションを見せてもらう。

この2粒の原石は、「相棒のような存在」とのこと。鮮やかなホットピンクが欲しかったけれど、彼がとても名残惜しそうにするので、この原石を買うのはやめておいた。

ピンクサファイアにスピネル、いくつかの原石を選んで、さあ、石を削りに行こう。再びバイクを飛ばし、街へ!

職人の工房で、原石を削るひととき。

この町での滞在日数も残りわずか、大急ぎの緊急発注。Chamodの交渉で街でいちばん腕の良い職人にお願いすることができた。

私の描いたラフスケッチを見せ、原石をこのハートの形に削ってください、とお願いする。
職人はたった10秒ほどスケッチに目をやって、すぐに仕事を始めた。

まったく、迷いのない手の動き。

宝石が削れる、透明な音。Chamodと職人の、シンハラ語のおしゃべり。

窓から抜ける風と、心地よい雑音を聞きながら、じっと手仕事を見つめた。この数時間が、この旅でいちばん贅沢な時間だったかもしれない。

あっという間にカタチのベースが出来上がった。
私がいつも描く、ほんの少しだけ平べったくてワイドな形。翼のようなWingハート。
理想どおりのパーフェクトな形に仕上がって、心から感動した。たった10秒ほど、ラフスケッチを見ただけなのに・・(正直伝わっているか不安だった)。素晴らしいクラフトマンシップに心が震える。

完成した、ピンクのButterflyハート。

磨き上げ、完成したピンクの宝石。キラキラ!
Chamodは「君のオリジナルデザインは、Butterflyみたいなハートだね」と言った。
確かに、蝶々みたい。蝶々がいっぱいいる自然の中で暮らしている彼だからこそ出てくる言葉なんだと思うと、またさらに素敵。

ムーンストーンは、キャンディみたいなおいしそうな宝石に変身した。

さっきまで石ころだったことを忘れてしまう、艶めき。
こうして完成した宝石たちは、この上なく愛しくて大切な宝物。さて、この愛しいピースを使ってどんなジュエリーをつくろうか。贅沢な課題こそ、とびきりのお土産。

Chamodとの別れ際、お互いに何度もThank youと言いながら、ラトゥナプラの街を後にする。

きっとまた再び、この街に来るだろう!
車に揺られ、また3時間。山から海へ。

到着したベルワラの街の夕日も、またピンク。
次回につづきます。