金時人参とオートミールのザクザククッキー。
レシピ本の発売までもうすぐ。色校チェックを終え、ドキドキのまま年越しを迎える師走。
レシピ本には、キャロットケーキ風パンケーキ、シュトーレン、スコーンなどアレンジレシピも載せましたが、この本に間に合わなかった、キャロットケーキ風クッキーのレシピを。今が旬の金時人参でつくります!
冬だけの、真っ赤な金時人参。普通の人参に比べて、水分が少なく、固めなので、キャロットケーキにするとちょっとパサつきやすいけれど、クッキーに使うぶんにはちょうど良いかも。
まずは人参をしりしり。
クッキーから人参が飛び出ないように、短めの千切りに。人参の水分が滲み出ないよう、人参は一方向にスライドするのもコツです。キャロットケーキのレシピ本を作るにあたり、厳選して選んだしりしり器。人参の切り方でキャロットケーキの味は大きく変わります。だから、色々な道具を使い比べ、私のレシピに一番フィットする道具を選びました。
次にボウルの中で、オートミール、小麦粉、くるみ、スパイス、塩、を入れて混ぜ合わせます。さえ箸でくるくると。ふるわなくてOK。
ここでポイント。ボウルの半分に粉類を寄せて、空いたスペースに人参を入れます。そして、人参だけにかかるようにオイルを回しかけます。オイルで人参をコーティングし、人参から水分が出るのを防ぎたいのです。
オイルを人参に絡ませるように混ぜたら、粉類も一緒に混ぜてくるくる。最後にデーツシロップを入れて、くるくる。
デーツシロップは糊のような役割で生地をまとめてくれます。味も濃く、オリーブオイルに負けない強さ。
ボウルの中で、生地をスプーンで5等分してから天板の上へ。
天板の上に生地を並べたら、ラップをかけて、手のひらで生地をプレス。
にんじんが飛び出ないように丸く整えて。なるべく薄くすることでパリッとした質感に。厚みがあると、ねっちり系に。(好みにもよりますね)
160度に温めておいたオーブンで27分ほど焼きます。ガスオーブンの設定でこの温度なので、オーブンによっては、170度25分くらいでもいいかも?180度だと焦げやすいので注意。低温でじっくりにんじんの色をキープしながら焼きたいです。上段下段によっても焼き上がりが変わるので。オーブンのくせの見極め、難しい。
焼き上がったら天板の上で冷まします。焼き上がりはふにゃっとしていても、完全に冷めると固くなるので大丈夫。冷めてから召し上がれ。
ザクザクしつつ、ねっちりした食感も混ざっている、噛めば噛むほど、味わい深く、グラノーラバーやナッツバーのような食感。今度は四角く焼いてみようかな?これはこれで美味しいけれど、サクサク系のキャロットケーキクッキーも食べたいので、研究はまだまだ続きそう。
ちなみにクッキーの研究はまだまだ進化しそうですが、キャロットケーキのレシピはこの数年で数百回ほど焼き重ね、たどり着いたレシピです。どうか、皆さんのお口に合うことを願って・・・。ドキドキです!urara
キャロットケーキ風オートミールクッキーのレシピ(直径45mm 約5枚分)材料 にんじん 60gオートミール 60g小麦粉 30gオリーブオイル 35gデーツシロップ 20gくるみ 15g 塩ひとつまみ シナモン 小さじ1/3準備オートミールはフードプロサッサーで細かく砕くにんじんはしりしり器でスライスするオーブンは160℃に温めておく作りかた1 ボウルの中に、オートミール、小麦粉、塩、シナモンを入れて箸で混ぜる。2 1のボウルの粉類を端に寄せ、空いたスペースににんじんを入れ、にんじんの上にオリーブオイルを回しかける。にんじんにオイルを絡めるようにさえ箸で混ぜてから、全体を混ぜる。3 2にさらにデーツシロップを加えて、箸で混ぜる。4 ボウルの中で、スプーンで生地を5等分する。5 クッキングシートの上に、スプーンで生地をのせる。ぎゅっと生地を手で押しつぶし薄く、丸く形を整える。6 160℃のオーブンで25~30分ほど焼く。焼が上がったら天板の上でクッキーをよく冷ます。(冷めると固くなる)7 湿気と日光を避けて常温保存する。生のにんじんは風味が落ちやすいので2、3日ほどで食べ切る。 |