東京からエスケープ。ときめきを探しに冒険へ出かけよう。

こどもの頃のときめきを永久保存した、Candyみたいな宝石を探そう。
キャンディのような巨大な宝石のデザインの指輪が欲しい。しかし、私の欲しいものは東京じゃ売っていない。デパートにもブランドショップにも売っていない。
これまでの人生でたった一つ、「運命かも?」と思った宝石が一つだけある。去年、デリーの宝石屋で出会った、真っ赤なハートのルビー。でも、確信が持てず、買わなかった。それからいろんな場所で、似た石を探してみるも、あんなに大きなハートシェイプの石はルビーでなくても見つからない。買わなかったことを後悔しつつ、今回の行き先は、その宝石屋ではない。デリーを超えて、いざ、ジャイプールへ!

宝石と花柄の街、ジャイプール。
街の中心にそびえ立つ、ピンク色の「風の宮殿」。実際に見てみると、ピンクというよりもオレンジ味の強いサーモンピンクだったけれど。「ピンクシティ」と呼ばれるこの街は、古くから「宝石の街」として名高く、世界中から宝石が集まる場所。そして、Romantic Foodiesでもアイコンになっている花柄のブロックプリントの原産地でもある。かわいい宝石とかわいい布を見つけるため、ついに憧れの土地へ!
ゴールはとびきりの花柄と宝石を見つけること。ピンクシティを冒険しよう。
この街では、多くの女性が、日常的にサリーを着ている。
まぶしい色に目を奪われながら、進んでいく。
素敵な配色がお似合いのマダム。
ローカルマーケットでは、女性がみなアクセサリーをもとめて大にぎわい。インドのひとはみな派手派手でゴージャスが好き。貧富の差にかかわらず、物乞いのおばあさんでもたくさんのアクセサリーを身につけていたりする。ファッションよりも深い意味を持つ、アクセサリー文化がある。
コントラストの激しい、カオスの中を突き進む。
私に内蔵されている安全装置は、日本基準ではなく世界基準である。(万人にインド旅行をおすすめする旅行記ではありません)
路地ごとに、想像していない光景が広がる楽しさ。
COOLなおじさん。目が合うとみな笑顔!
インドはとにかく、コントラストの激しい国。ゴージャスと貧困のコントラスト。カレーとスイーツのコントラスト。激辛で、激甘。
甘すぎるはずなのに、不思議と味覚はどんどん慣れてくる。写真はアノーキーカフェのキャロットケーキ。2年連続インドのキャロットケーキを食べているけど、やっぱりおいしいな。(メキシコやトルコも激甘傾向だったけどインドの方がおいしい)
甘いインドスイーツで息継ぎしながら、ラフスケッチ片手に町中をかけめぐった数日間。嘘みたいな出会いに導かれ、想像以上の宝物が見つかった。
夢のような花柄の山!とびきりのブロックプリントとの出会い。
ひとつめ。まずは花柄のブロックプリント。ジャイプールに来たら簡単に見つかると思っていたこのブロックプリント。しかし、実際は街中のお土産屋さんは偽物だらけ!観光客として1日ジャイプールに来ただけじゃ、本物の布に出会うことはなかなかむずかしい。そしてメキシコでの旅と同じく、知りたいことはネットには乗っていない。
とにかく足をつかい、運を信じ、やっと、信頼できるファクトリーに出会った。
工房にて、木版にインクを塗り、ひとつずつ色版を重ねていく。
自分の手で、ブロックプリントをやってみる。
私も体験してみた。難しい。力の入れ加減のコツが掴めず、かすれてしまった。
ずれないように版を重ねていくのは、職人技。でも、多少のにじみや不揃いさは魅力のうち。
そして魅力的なのはこのベジタブルインク。野菜やスパイス、植物などの色素を抽出し、90%以上が天然の素材でできたインク。
それにしても、ジャイプールのひとが描く花柄はどうしてこんなにもかわいいのだろう?異国の花柄の海でかわいいパニックに溺れつつ、厳選して布を選んだ。
宝石街で見つけた、秘密のアクアマリン。そしてミラクルクリスタル。
そして宝石。はじめの数日間、実はなかなか理想的な宝石に出会えなくて落胆していた。そんななか、たまたま宝石に買い付けに来ていた日本人女性とすれ違い、秘密の扉が開いた!数珠つなぎのような出会いをたどり、まるでRPGのゲームを進むように見つけた、宝石屋。そこで手に入れたアクアマリン。

インドにしかない、クラフトの魔法に魅せられて。


今日もインドで進行している、キラキラの宝石の指輪と、花柄アイテム。ロマンティックすぎるコレクションは絶賛準備中。
誰かの指に。肌に。とびきりのときめきが共有できる日を目指して。
どうぞお楽しみに!urara